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CATEGORY : 読書感想文
2013-10-20-Sun
スノードーム
スノードームスノードーム
(2005/01)
アレックス シアラー

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高校生の時に読んで死ぬほど感動して、今も度々読み返す大好きな本。
アレックス・シアラーの異色作と言われてまして、原題は「闇の速度」・・・^^
最初の作者コメントからして尋常じゃありません。

 「スノードーム」は、なによりも芸術家と芸術についての物語であり、作品とそれを創造する人間の物語だ。そこには芸術を通してしか世界と関わることができず、人間的な交わりや愛を経験できなかった者の願いが描かれている。
 また、この物語は、人間がもっとも崇高な動機からでも、もっとも理解しやすい欲求からでも、同じように恐ろしいことができることを示す試みでもあった。人は人を愛するが、それは相手のことを完全に知らないからという場合もある。相手を完全に理解したとき、愛は憎しみに変わりうる。もちろんその逆もありうるのだが。


芸術家・エックマンの心の闇が垂れ流し状態で物語が進むのでずっと不穏なんですけど
だからこそ、その闇に追い詰められた研究者・クリスの選択が際立っていて良いです。

お先真っ暗な気分の時に読んでは、クリスの辿り着いた答えが真実であって欲しいと
わんわん泣いていたけど、光が見えたら見えたで、孤独だったクリスにおこがましくも自分を重ねて
良かったね良かったねとやはりわんわん泣きました。
この作品に出会っていなかったら、闇の中にいるという実感、光に向かっているという実感は
ここまでわかなかったと思う。人生に寄り添ってもらえたようで嬉しくなります。
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